起業家として数々の事業を成功させ、格闘技イベント「BreakingDown」でも活躍する溝口勇児氏は2025年現在、10億円を超える資産を築いたとされています。高校卒業という学歴ながら、どのようにして巨額の富を手にしたのでしょうか。
もくじ
溝口勇児の総資産は10億円超え
溝口勇児氏の総資産について、具体的な金額が明かされる機会がありました。実業家の三崎優太氏のYouTube番組に出演した際、「株も入れたら2桁億以上持ってます」と発言。さらに注目すべきは、金融庁が定める「適格機関投資家」の認定を受けている点です。
適格機関投資家認定が示す資産規模
適格機関投資家の認定条件として、有価証券の残高が10億円以上必要です。この金額は有価証券のみを対象としており、現金や不動産などの資産を含めると、実際の総資産はさらに高額になると推測されます。溝口勇児氏自身も「今の自分の会社を企業価値算定したら3桁億は絶対につく」と語っており、資産規模の大きさがうかがえます。
溝口勇児は年収5,000万円以上
溝口勇児氏の正確な年収は公表されていませんが、複数の収入源から年収5,000万円以上、場合によっては1億円を超える可能性が高いとされています。現在、WEIN GROUP、BACKSTAGE、REAL VALUE、NoBorderで代表取締役社長を務めており、BreakingDownでは最高執行責任者として活動しています。
多様な収入源が高年収を支える
溝口勇児氏の役員報酬だけでも相当な金額になりますが、10億円以上の有価証券からの配当収入も大きな要素です。一般的に10億円の運用資産からは年間3,000万円から5,000万円のリターンが期待できます。また、これまでに手がけた事業の売却益や、BreakingDownの成功による収益も年収に大きく貢献していると考えられます。
溝口勇児の学歴は高校卒業まで
溝口勇児氏の学歴は、小学校は練馬区立八坂小学校、中学校は練馬区立八坂中学校を卒業しています。高校は埼玉県立朝霞西高校で、偏差値50から53程度の一般的な公立高校でした。中学・高校時代はサッカー部に所属し、運動神経は抜群だったといわれています。
大学進学せず社会へ
高校卒業後は進学せず、すぐに社会に出ることを選択しました。家庭の経済的事情が大きな理由でしたが、「とにかく早く社会に出て、自分で何かを成し遂げたかった」という強い意志もありました。学歴に関係なく実力で評価される現在の成功は、溝口勇児氏の選択が正しかったことを証明しています。
壮絶な幼少期と家庭環境
1984年11月23日に東京都足立区で生まれた溝口勇児氏の幼少期は、極めて厳しいものでした。3歳の時に両親が離婚し、父親は借金を残して失踪、後に自身で命を絶ってしまいます。母親は母子家庭で育った中卒で、溝口勇児氏の家庭も自己破産するほど貧しい状況に陥りました。
幼い頃から働いて家計を支援
小学生で新聞配達、中学生で運送業、高校生では複数のアルバイトを掛け持ちして学費を稼いでいました。溝口勇児氏の母親は昼夜問わず働いており、小学生の頃には妹の食事を作るなど家事も担当していたといいます。17歳までに母親の仕事に合わせて10回ほど転居を繰り返すなど、安定とは程遠い生活環境でした。
フィットネス業界からのスタート
溝口勇児氏は高校在学中の17歳からフィットネスクラブでパーソナルトレーナーとしてアルバイトを開始。持ち前の運動神経と熱心な取り組みにより、プロ野球選手やプロバスケットボール選手、芸能人など延べ数百人を担当するほどの実力を身につけます。
若くして支配人に抜擢
23歳という若さでスポーツクラブの支配人に抜擢されます。経営が悪化していた店舗の再建に関わる中で、経営や運営のノウハウを学び、サービス全体のクオリティを高めることの重要性を認識しました。経営者としての視点を身につけたこの時期が、その後の事業展開の基礎となっています。
FiNC創業で大ブレイク
2012年4月、フィットネスクラブでの経験とスマートフォンの普及を機に、ヘルステック企業「FiNC」を創業しました。対面指導の限界や経済的余裕のない層への健康支援の必要性を感じていた溝口勇児氏にとって、テクノロジーを活用したサービスは理想的な解決策でした。
累計150億円の資金調達を実現
FiNCのヘルスケア&フィットネスアプリは累計1000万ダウンロードを超える大ヒットとなりました。資生堂、カゴメ、ANAなど大手企業から累計150億円以上の出資を受け、急成長を遂げます。しかし、「大成功か死か」という覚悟で挑戦的な成長を目指す溝口勇児氏と、安定路線を志向する他の経営陣との意見の相違から、2020年3月に代表を退任することになります。
WEIN GROUP設立と試練
FiNC退任後の2020年5月、プロサッカー選手の本田圭佑氏らとともに「WEIN GROUP」を設立しました。スタートアップ企業を支援し「ウェルビーイングの社会を作る」ことを目的としていましたが、わずか9ヶ月後にトラブルが発生します。
経営陣との対立で裁判沙汰に
2020年12月、経営陣との間でパワハラや不正な資金使途などを問題とするトラブルが表面化し、裁判沙汰にまで発展しました。溝口勇児氏はこれらの指摘を虚偽として強く否定していますが、この経験から事業を成功させるためには仲間との信頼関係が何よりも大切だと改めて実感したと語っています。
その他の事業展開
現在、溝口勇児氏は複数の企業で代表取締役社長を務めています。国内No.1の3Dホログラムサイネージ「3D Phantom」などの事業も手がけており、朝倉未来氏とともに映画製作プロジェクト「YOKAE FILM」も立ち上げています。2025年1月には映画『BLUE FIGHT』を公開するなど、エンターテインメント分野でも活動を広げています。
まとめ
溝口勇児氏は幼少期の極度の貧困から這い上がり、現在では10億円を超える資産を築いた起業家です。高校卒業という学歴ながら、フィットネス業界での経験を活かしてFiNCを大成功させ、現在は複数の事業を展開しています。彼の成功は、諦めない精神力と先見の明、そして挑戦し続ける姿勢の賜物といえるでしょう。