2022年8月29日より今シーズン最後のグランドスラム(4大国際大会)となる全米オープンテニス(USオープン)が始まります。
本大会のセンターコートとなるアーサー・アッシュ・スタジアムは、28,000人以上を収容できる世界最大のテニススタジアムで、観客数、賞金総額ともに世界最大規模の大会となります。
今回は、全米オープン 2022の日程、賞金、注目選手や出場日本人選手、放送情報などについてまとめてみました。
もくじ
2022年全米オープンテニスの概要
- 英語表記:2022 US Open Tennis Championships
- 日程:2022年8月29日(月)~9月11日(日)までの全14日間
- 開催地:アメリカ合衆国・ニューヨーク州ニューヨーク
- 会場:USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センター
- 時差:13時間(現地時間8月29日11時は日本時間8月30日0時)
- ドロー数:シングルス 128/ダブルス 64
- サーフェス:ハードコート
全米オープンテニスは、テニスの4大国際大会の一つで、毎年8月の最終月曜日から2週間の日程で開催されています。
本大会の歴史は、1881年に全米選手権の第1回がアマチュア大会として開催されたことに始まり、1968年からプロ選手の参加が認められ、現在の形の全米オープンが誕生しました。これまでに、シングルスでは2014年大会で錦織圭選手が準優勝、2018年と2020年大会で大坂なおみ選手が優勝を果たしています。また、1955年大会で宮城淳選手/加茂公成選手ペアが男子ダブルスで優勝、1999年大会でマヘシュ・ブパシ選手/杉山愛選手ペアが混合ダブルスで優勝し、さらには2000年大会でジュリー・アラール=デキュジス選手/杉山愛選手が女子ダブルスで優勝しています。
2022年全米オープンテニスの競技日程!
全米オープン 2022は、下記の通りです。予選が8月23日(火)~8月26日(金)、本戦は8月29日(月)~8月11日(日)の日程で行われます。※下記の日程は、現地時間での日付となります。
シングルス
日付 | 男子 | 女子 |
8月29日(月) | 1回戦 | 1回戦 |
8月30日(火) | 1回戦 | 1回戦 |
8月31日(水) | 2回戦 | 2回戦 |
9月1日(木) | 2回戦 | 2回戦 |
9月2日(金) | 3回戦 | 3回戦 |
9月3日(土) | 3回戦 | 3回戦 |
9月4日(日) | 4回戦 | 4回戦 |
9月5日(月) | 4回戦 | 4回戦 |
9月6日(火) | 準々決勝 | 準々決勝 |
9月7日(水) | 準々決勝 | 準々決勝 |
9月8日(木) | - | 準決勝 |
9月9日(金) | 準決勝 | - |
9月10日(土) | - | 決勝 |
9月11日(日) | 決勝 | - |
男女シングルス以外の決勝の日程
日付 |
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9月9日(金) |
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9月10日(土) |
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9月11日(日) |
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2022年全米オープンテニスの賞金!
8月18日、全米テニス協会(USTA)が発表した今大会の賞金総額は6000万ドル(約81億7,000万円)以上で、史上最高額となることが分かりました。これまでの最高額は、2021年大会の5750万ドル(約78億円)でしたが、今大会はそれを上回る金額となります。
男女シングルス優勝賞金 | 260万ドル(約3億5,000万円) | ※準優勝賞金の2倍 |
シングルス本戦1回戦 | 8万ドル(約1,100万円) |
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シングルス本戦2回戦 | 12万1,000ドル(約1,650万円) |
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男女ダブルス優勝賞金 | 68万8,000ドル(約9,400万円) | ※準優勝ペアの2倍 |
2022年全米オープンテニスの注目選手!
ダニール・メドベージェフ/Daniil Medvedev(男子)
男子シングルスで、現在世界ランキング1位のダニール・メドベージェフ選手。昨年2021年の大会覇者でもあります。2022年2月にATP史上27人目の世界ランク1位を獲得。ATPにおいてBIG4(フェデラー、ナダル、ジョコビッチ、マリー)以外の選手がトップに立つのは2004年以来で、ロシア人選手が世界ランキング1位になるのは、史上3人目となります。
しかしその直後、ウクライナ侵攻の影響で、2022年6~7月に開催されたウィンブルドンには出場できませんでした。全米オープン 2022では、ロシアとベラルーシの選手の出場が許可され、また再びグランドスラムのコートに立てる喜びを力に、大会2連覇を狙います。
ノバク・ジョコビッチ/Novak Djokovic(男子)
現在世界ランキング6位で、BIG4の一人であるノバク・ジョコビッチ選手。生涯ダブルグランドスラム達成、キャリアゴールデンマスターズ達成、全豪オープン最多・最多連覇(3連覇9回優勝)、世界ランキング1位通算在位歴代1位(373週)等、数多くの歴代記録を持っています。
新型コロナウィルスのワクチン接種に消極的なノバク・ジョコビッチ選手は、2022年1月の全豪オープンはワクチン未接種のため入国が許可されず出場を辞退することになりました。しかし、その後開催されたウィンブルドンでは7度目の優勝を果たしました。ハードコート大会の決勝進出連続記録「7回」の記録も保持しているノバク・ジョコビッチ選手は、今大会の優勝候補と言えます。
イガ・シフィオンテク/Iga Swiatek(女子)
ポーランド出身の21歳で、現在世界ランキング1位のイガ・シフィオンテク選手。プロ転向4年目なのにも関わらず、全仏オープンで2度の優勝、またWTAの連勝記録(37連勝)保持者でもあります。今シーズンは全豪オープンベスト4、全仏オープン優勝と好調でしたが、ウィンブルドンでは3回戦敗退となり連勝記録がストップ。今大会では、全米オープン初優勝を目指します。
セリーナ・ウィリアムズ/Serena Williams(女子)
アメリカ合衆国出身で、現在世界ランキング402位のセリーナ・ウィリアムズ選手。402位の選手になぜ注目?と思う方もいるかと思いますが、男女を通じてシングルス・ダブルスともに「キャリア・ゴールデンスラム」を達成した唯一の選手であり、その他にも数々の歴代記録を保持されています。生涯獲得賞金は8,000万ドルを超え、これは全ての女子プロスポーツ選手を含めて史上1位となります。全米オープンでは過去6回優勝し、2012~2014年においては3連覇を達成。
そんな史上最強の女子テニスプレーヤーとも称されたセリーナ・ウィリアムズ選手ですが、今大会を最後に現役を退く意向を示しています。母国で有終の美を飾れるのか注目です。
2022年全米オープンテニス出場予定の日本人選手!
今大会は、男子4名、女子8名が全米オープン 2022出場者リストに名を連ねました。本選ストレートインのカットオフは、男子が100位、女子は99位となり、それ以下の選手は予選からの出場となります。日本人選手の中では、怪我による長期離脱から復帰の錦織圭選手や、過去に本大会で2度の優勝経験のある大坂なおみ選手に注目が集まるのではないでしょうか。(※世界ランキングは、2022年8月19日時点のランキングとなります)
男子
選手名 | 所属 | 世界ランキング |
西岡良仁 | ミキハウス | 51位 |
ダニエル太郎 | エイブル | 93位 |
錦織圭 | ユニクロ | 366位 |
内田海智 | 富士薬品 | 168位 |
女子
選手名 | 所属 | 世界ランキング |
大坂なおみ | フリー | 39位 |
土居美咲 | ミキハウス | 95位 |
内島萌夏 | フリー | 131位 |
本玉真唯 | 島津製作所 | 195位 |
内藤祐希 | 亀田製菓 | 197位 |
奈良くるみ | 安藤証券 | 236位 |
岡村恭香 | 橋本総業ホールディングス | 343位 |
華谷和生 | 三浦工業 | 399位 |
2022年全米オープンテニスのテレビ放送またはネット配信情報!
本大会は、8月29日(月)23時45分からWOWOWにて連日独占生中継されます。地上波やBS放送、AbemaTVでの放送はありません。また、ネット配信については加入者限定のWOWOWメンバーズオンデマンドでライブ配信が決定しています。
まとめ
今回は、USオープン2022の日程、賞金、注目選手や出場日本人選手、放送情報などについてまとめてみました。錦織圭選手は本大会で日本人初の男子シングルス決勝進出を果たし、大坂なおみ選手は日本人選手初となるシングルスでのグランドスラム優勝となった思い入れが強い大会でもある全米オープン。この両選手の活躍に期待したいです。また、ウィンブルドンに続く優勝を狙うノバク・ジョコビッチ選手や母国で開催されるグランドスラムを最後に引退の意向を表明しているセリーナ・ウィリアムズ選手などの勝敗も大変気になるところです。優勝賞金260万ドルを手にするのは一体誰なのか、世界中から大きな注目が集まっています!